2013年4月26日金曜日

兵庫県、2ダムで小水力発電 農水省と共同

・-----日本経済新聞、2013/4/23

------小水力発電ニュース------
 兵庫県企業庁は、県内2カ所のダムで小水力発電に乗り出す。農林水産省と共同で発電設備を整え、2015年度内に運転を始める計画。最大出力は200~300キロワット級で、全量を関西電力に売電する。収益は農水省と分け合う。県は13年度予算にまず設計費を盛り込んだ。

 対象は呑吐(どんど)ダム(三木市)と大川瀬ダム(三田市)。ともに近畿農政局との共同事業で建設し、農業用水と上水道に使っている。水圧があり、水量が年間を通じて一定しているなど条件が整っているため導入を決めた。

 取水設備の流路から水流を分岐、水車に通して発電する。最大出力は呑吐が327キロワット、大川瀬が171キロワットで、年間に158万キロワット時、91万キロワット時を発電する。それぞれ一般家庭440軒、250軒分の年間使用量に相当する。

 14年度に着工する予定だが、再生可能エネルギーの中小水力発電の買い取り価格を踏まえて最終判断する。建設費は呑吐が4億円、大川瀬が2億4000万円。企業庁が5割弱を拠出し、収益も分け合う。2ダム合計で年間1700万円が県の収益となる見通し。

転載元
http://www.nikkei.com/article/DGXNASJB22031_S3A420C1LDA000/