2012年1月31日火曜日

地域密着でコツコツ展開、丸紅の小水力発電 環境ビジネスの今

-----日本経済新聞 電子版、2012/01/31

------小水力発電ニュース------
  ダムを使わずに農業用水や河川の高低差などを利用する小水力発電事業を、丸紅の子会社が全国展開しようとしている。小水力発電は、文字通り出力が小さくなるがダムのような大規模開発は不要で、比較的簡単な工事で発電できるのが特徴。ただし、事業展開は容易ではなく、地域との協調が成否のカギを握る。

  長野県中部の山梨県境にそびえる八ヶ岳連峰の西麓、蓼科高原を流れる小斉川。2011年6月、この川の水を利用した「蓼科…

つづき
http://www.nikkei.com/tech/ecology/article/g=96958A9C93819499E0E6E2E1948DE0E6E2E3E0E2E3E0E2E2E2E2E2E2;p=9694E2E7E2EAE0E2E3E2E0E4E5E0

農業用水の小水力発電へ促進協を設置 県、発足へ役割や日程検討 静岡

-----中日新聞、2012/01/31

------小水力発電ニュース------
  県は3月、農業用水による小水力発電の導入を促進するため、県内の土地改良区や市町、民間団体などでつくる「小水力等利用促進協議会」を設立する。準備会が30日、県庁であり、県や県内の土地改良区の関係者らが、協議会の役割や今後のスケジュールなどを協議した。 (美細津仁志)

  県は昨年3月、再生可能エネルギーの利用を進めるため、2020年までに新エネルギー導入率を倍増の10%にする「新エネルギー等導入倍増プラン」を策定した。この中で、小水力発電量は09年の2倍に当たる1・9万キロワットに増やし、このうちの3分の1は農業用水でまかなう計画だ。

つづき
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20120131/CK2012013102000146.html

2012年1月30日月曜日

小水力でEV充電 桐生市が実証実験 群馬県

-----上毛新聞、2012/01/28


------小水力発電ニュース------
  桐生市は1日、同市黒保根町下田沢の黒保根浄水場に小水力発電設備を設置、電気自動車(EV)に電気を供給して地域交通などでの「地産地消」を進める実証実験を始める。総務省から委託を受けた緑の分権改革推進事業で、3月9日まで実施。その後も設備を活用していく方針だ。

  桐生市に多い、傾斜地を流れる小さな河川などを利用して自然エネルギーを活用する取り組みとなる。

  同浄水場は、標高差で100メートルほど上部にある取水口で取水しており、導水管の下部に発電機を設置して発電する。一度、蓄電池に充電し、自動車用の充電設備からEVに供給。EVはリースで乗用車タイプ1台を調達し、町内などで過疎地有償運送を行っているNPOにモニターとして貸与する。事業費は2400万円で全額が国費負担。

  発電量は取水量によって変わるが、・・・

つづき
http://www.raijin.com/news/a/2012/01/28/news02.htm

水車で水力発電 用水路に試験設置 多可町

-----神戸新聞、2012/01/26

------小水力発電ニュース------

  兵庫県多可町は同町加美区丹治の農業用水路に、小型の水力発電用水車を試験設置。25日から31日まで、発電量などのデータを集めている。電力供給量や安定性を調べ、将来的に町内で活用するクリーンエネルギーとして実用化できるか検討する。

  国などが推進する小水力等農業水利施設利活用支援事業の一環。事業費100万円は全額、国の補助金で賄われる。県内では多可町のほか、豊岡市や淡路市など4市町が同支援事業の助成金を得て、小水力発電の設置を検討している。水車を設置して、実証実験を行うのは多可町が初めて。

  今回、設置した水車は、水力、潮力発電を研究開発するベンチャー企業が製作。直径約2・3メートルで、・・・・

つづき
http://www.kobe-np.co.jp/news/touban/0004768796.shtml

2012年1月26日木曜日

大分県、温泉熱・小水力など普及へ発電装置導入を助成

-----日刊工業新聞、2012/01/26


------小水力発電ニュース------
  【大分】大分県は2012年度から、地場企業や市町村による小水力や温泉熱など再生可能エネルギーを利用した発電装置導入を支援する。県内には山間地の農業用水路や、国内有数の温泉地・別府市の温泉熱といった同エネルギー資源が豊富にある。これら好条件を生かして導入費を助成し、普及に取り組むことで関連産業の振興を図る。
  再生可能エネルギーを利用した発電装置導入支援事業は、太陽光やバイオマス、風力、小水力、温泉熱発電を導入する地場企業や市町村を公募、モデル企業・地区として指定する。14年度までの3年間をかけて発電効率や維持費など導入に向けた課題を抽出し、普及環境を整える。
  またモデル地区1カ所を指定。さまざまな同エネルギーを組み合わせ、地区内電力を一定程度まかなう仕組み作りも進める。導入費用など詳細は今後詰める。
  各種発電装置のうち小水力は、今月中にターボブレード(大分市)など地場企業3社が、日田市の農業用水路に出力1キロワットの実験装置を設置して実証試験を始めた・・・

つづき
http://www.nikkan.co.jp/dennavi/news/nkx1520120126qtyb.html

小規模水力発電県営ダム調査へ 佐賀

-----読売新聞、2012/01/24


------小水力発電ニュース------
県が13か所で
  県は2012年度から、県内13か所の治水・利水目的の県営ダムで小規模な水力発電を導入できるかについて、調査に乗り出す方針を決めた。東京電力福島第一原発の事故以降に注目を集める自然エネルギーの利用や、売電による新たな財源確保につなげたい考えで、調査費約1000万円を新年度予算に計上する予定。

  県によると、発電ダムへの転換ではなく、ダム下流の河川環境を守るため、平時から行っている小規模な「河川維持放流」の水を活用し、発電する仕組みを想定。調査は、過去10年間の降水量などから各ダムの放流水量や水圧を算定し、発電量をはじき出す。発電設備の購入には、100キロ・ワット当たり1億円前後かかるとされ、初期投資や維持管理費を上回る経済効果が得られるかについても調べる。

つづき
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saga/news/20120124-OYT8T01311.htm

2012年1月25日水曜日

全国で注目の小水力発電 熊野地方の現状と展望は 新宮市の事業から 和歌山

-----日本列島ふるさと新聞、2012/01/24


------小水力発電ニュース------
  安全でクリーンな再生可能エネルギーへの関心が高まる中で、出力1000㌔㍗以下の小水力発電が注目されている。ダムなどに比べると投資額も少なく農業用水路なども利用できるために、全国各地で取り組みが進む。新宮市が1999(平成11)年2月から運営する「高田小水力発電所」から、熊野地方の小水力発電の現状と展望を考える。(木村雅文)

  新宮市高田を流れる高田川。小水力発電所はその源流部に近い山間に設けられている。山の落差を利用して時間当たりの最大出力282㌔㍗、年間約200万㌔㍗の電力量を供給する。同市の試算では一般家庭約400世帯の電気を賄える計算だ。

  元々は関西電力の施設地を無償で譲り受け、国と県の補助2億8400万円と市予算9470万円をかけて建設した。

  システムはシンプルだ。高い位置にある川水を引き込み、165㍍の高さから鉄管を流れ落ちる水圧を利用して水車を回転させ発電する。自動で水量調整する制御装置を備えることで、通常管理は水路にたまる落ち葉の除去などの清掃作業で常時雇用は一人だけ。

  幸い市は売電にこぎつけ、年平均1550万円の売り上げがある。人件費を含む維持管理費を差し引いても平均600万ほどの収支がある。電力の自由化政策による電気事業法の改正と関西電力の協力で比較的容易に実現できたという・・・・

つづき
http://local55.jp/local-news.jp/pwm/newsdetail-1006_24781.html

2012年1月23日月曜日

県が小水力発電の勉強会検討 富山県

-----KNB NEWS、2012/01/23

------小水力発電ニュース------
  石井知事は、農業用水を利用した小水力発電の整備を進めるため新年度に勉強会の開催を検討する考えを示しました。
  これは23日、県の新年度予算案に関する県土地改良事業団体連合会の河合常則会長の要望に対し石井知事が答えました。
  農業用水を利用した小水力発電は、富山の豊富な水を有効活用できる再生可能エネルギーとして注目されています。
  また、去年10月には、発電した電気を電力会社に売った収入を土地改良施設全体の維持管理費に充てることが出来るようになりました。
  連合会の河合会長が、「地元企業や電力会社、そして農業関係者や県などが参加して勉強会を開く必要があるのでは」と求めたのに対し石井知事は「開催を検討したい」と答えました。

つづき
http://www2.knb.ne.jp/news/20120123_31054.htm

2012年1月21日土曜日

新型水車で発電効率化 ごみ除去不要で 低コスト 富山

-----中日新聞、2012/01/20

------小水力発電ニュース------
県土連と県立大が開発
朝日町の農業用水で実験へ

  県土地改良事業団連合会(県土連)は、水車にごみが絡まるのを防ぐ除塵(じん)装置が不要の小水力発電用水車を、県立大と共同で開発した。ごみを取り除く管理コストなどを抑えられるのが特徴。本年度中に朝日町の農業用水で実証実験を始める。豪雪地帯の富山で、豊富な水資源を有効活用できる新タイプの水車として期待される。 (高橋恒夫)

  用水路に設置される従来の「クロスフロー水車」は、両側にある側板で水を逃さず受け止め、水車の羽根を固定している。しかし、ごみが水車に絡んで発電効率を下げたり、水車が止まったりすることがあり、除塵装置の設置費用などが負担となっていた。

  新たに開発したのは、側板を外し、同装置が不要の水車。県立大工学部の畠山友行助教のチームが、超高速度カメラで水の流れを観察して羽根の最適な枚数(二十枚)を定め、五キロワットの出力でも、ごみが水とともに流れるようにした。

  除塵装置付きの水車と比べて、見回りなどの管理費用を年間二十万~三十万円節減できるという。・・・

つづき
http://www.chunichi.co.jp/article/toyama/20120120/CK2012012002000160.html

少しの水・落差でも発電 佐賀・武雄のメーカーなど開発

-----Asahi.com、2012/01/18


------小水力発電ニュース------
 破砕機メーカーの中山鉄工所(佐賀県武雄市)と、小発電システム開発会社のシーベルインターナショナル(東京都千代田区)が協力して、少ない水量で発電できる小型水力発電装置を開発した。最大10キロワット時、4人家族が1日に使う電気量を発電出来るという。

 中山鉄工所によると、装置の大きさは縦、横、高さ共に2メートル。内部には直径50センチの水車2基が取り付けられている。通常、小型水力発電機を動かすには水の落差が10メートルは必要だが、今回開発した装置は2~3メートルで発電可能という。

 この装置を水路に取り付けられた鋼板製の簡易堰(せき)にはめ込み稼働させる。工期は数日間で、水路の幅は2メートルあれば可能。価格は設置場所などで変わるが、10キロワット時発電装置の場合で1000万円前後という。

 20キロワット時以下の小水力発電には、法律が定める電気主任技術者を置く必要がなく、無人で運転ができる。半面、自然相手のため、ゴミなどの掃除、除去作業が必要になる。利用できる水は河川や工場用水など多岐にわたるが、実際の運用には水利権などの調整で2年ほどかかるという。

つづき
http://www.asahi.com/eco/news/SEB201201170059.html

熊本県、農業用水を活用した小水力導入モデル事業の提案を募集

-----環境ビジネス、2012/01/19

------小水力発電ニュース------
  熊本県は、小水力・太陽光発電導入モデル事業第2号工事の提案を募集する。本事業は、阿蘇市一宮町宮地地内の農業用水に、小水力および商用電力の複数電源による供給システムを設置するもの。予算規模は2,200万円(消費税および地方消費税込)。契約件数は1件。公募期間は1月18日から2月7日まで。

  本システムで発電した電力は、設置付近にある揚水ポンプ等の農業施設の電力として使用する。同県では、土地改良施設の維持管理費の軽減やCO2削減を図るとともに、農業振興につなげていくため、小水力発電の導入モデル事業を行う方針を示しており、本事業はその一環で行われる。

つづき
http://www.kankyo-business.jp/news2012/20120119_b.html

2012年1月18日水曜日

2カ所で小水力発電 県が阿蘇市でモデル事業 熊本・阿蘇

・-----くまにちコム、2012/01/17

------小水力発電ニュース------


  県は阿蘇市の2カ所に、農業用水利施設を利用した小水力発電施設を建設する。このうち同市小野田の施設には、太陽光発電を組み合わせた「ハイブリッド方式」を採用。農業用揚水ポンプの電気代の一部を自然エネルギーで賄う試みとして注目を集めそうだ。

  阿蘇谷には約200カ所の揚水ポンプがあり、年間約7千万円の電気代がかかっている。そこで県は農業用排水路に設けた堰[せき]の落差(1・3~0・8メートル)を活用し、小電力発電のモデル事業を実施することを決め、対象地に阿蘇市小野田と同市一の宮町宮地の2カ所を選んだ。

  小野田の施設については、公募型で選ばれた大分県の業者と約2500万円(全額県費)で契約済み。3月完成予定で、・・・

つづき
http://kumanichi.com/news/local/main/20120117002.shtml

小水力発電の可能性 滋賀

-----滋賀夕刊、2012/01/11


------小水力発電ニュース------
2月5日、臨湖でフォーラム
 福島第一原発事故以来、原発から自然エネルギーへの転換が注目を集める中、小水力発電の可能性について考えるフォーラムが2月5日午後2時から港町の臨湖で開かれる。
 小水力発電は1万㌔ワット以下の水力発電を指し、河川や農業用水路など水流のある場所にならどこにでも設置できる。太陽光発電ように天候に左右されないのが特徴で、降水量が多い日本では自然エネルギーの主力を担えるとの期待もある。ダムを造る必要がない点も環境に優しい。
 フォーラムでは、エネルギーや食糧需要を地域内で賄うことのできる「永続地帯」の概念を提唱し、小水力発電の普及を訴えている千葉大法経学部教授・倉阪秀史教授(環境政策論)を講師に招く。
 主催は芸術村IN余呉実行委員会。入場料500円。中学生以下無料。問い合わせは臨湖℡(65)2120へ。

転載元
http://www.shigayukan.com/news/2012/01/post_3420.html

2012年1月16日月曜日

【県内】県企業局がマイクロ水力発電所を建設 宮崎

-----テレビ宮崎、2012/01/13


------小水力発電ニュース------
  自然エネルギーを利用しようと水力発電の取り組みです。

  県企業局は、延岡市の祝子川上流に、小規模なマイクロ水力発電所を建設しています。
  県企業局は、県内に11のダムを持ち発電事業などを行っていますが、小規模なマイクロ水力発電所の建設は初めてです。
  発電所は、延岡市北川町にある祝子ダムの真下に建設され、川の流れを維持するため、ダムからの放流水を利用して発電します。
  最大発電量は33キロワット、一般家庭57世帯分に相当し、電気は、九州電力が買い取ります。
発電所は4月に本格稼動する予定で、企業局では、他のダムでも、小規模な発電所が建設できないか調査しています。

転載元
http://www.umk.co.jp/news/headline/20120113/10070.html

2012年1月14日土曜日

ミゾタ、マイクロ水力発電装置を開発

-----日刊工業新聞、2012/01/12


------小水力発電ニュース------
   【佐賀】ミゾタ(佐賀市、井田建社長、0952・26・2551)は、マイクロ水力発電装置を開発した。河川や水路、工場排水など少流量で落差が小さい場所での使用を見込む。水車には発電ロスが少ないクロスフロー型を採用、発電効率は発電能力1キロワット型で35%という。本体価格は1キロワットタイプで500万円程度となる見込み。春をめどに発売する。
   製品は発電能力で1キロ、3キロ、5キロ、10キロワットタイプの4機種をそろえる。毎分約9立方メートルの流量から利用可能。既存の電力設備との系統連系もできる。工期が短くて済むよう水路に発電ユニットを設置するだけで利用可能にした。自治体や企業に売り込み、初年度十数台の販売を目指す。
   同社はゲートポンプや水門製造が主力。顧客から少流量で運転できる発電設備の問い合わせが増えたことから開発した。

掲載元
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820120112caal.html

農業用水路で発電を実証実験 広島

-----中国新聞、2012/01/11


------小水力発電ニュース------
 三次市は10日、農業用水路を使った小水力発電の実証実験を同市三良坂町で始めた。自転車の部品を応用し、独自に開発したシンプルな小型装置。新年度の実用化を目指す。

 26インチの車輪に縦15センチ、横17センチの鉄製羽根36枚を付けた水車を、幅72センチの水路に据えた。車輪や発電機、動力を伝えるチェーンなど、大半は自転車の部品。最大毎時2・4ワット発電し、蓄電池にためる。農業用水路は増水時や渇水時でも水量がほぼ一定で、安定した発電が見込めるという。

 市は国の事業採択を受け、・・・

続き
http://www1.chugoku-np.co.jp/News/Tn201201110037.html

名大構内で小水力発電 信州大開発 身近な活用法研究

-----中日進学ナビ、2011/12/31


------小水力発電ニュース------


  自然エネルギーへの関心が高まる中、身近にある小さな水流で発電する「小水力発電」の装置が、名古屋市千種区の名古屋大東山キャンパスに設けられた。信州大(本部・長野県松本市)との共同研究で、落差1メートル弱の水流で、扇風機が回せる程度の30~40ワットを発電する。蓄電池にため、災害時に携帯電話の充電に生かすなど活用法を探る。

  装置は、信州大工学部(長野市)の池田敏彦教授(流体力学)が開発した小型水車。名大エコトピア科学研究所の内山知実教授(計算流体力学)が、キャンパスでくみ上げた井戸水などを流している「鏡ケ池」への放水口に11月設置した。出力を表示するパネルや白熱電球と発光ダイオード(LED)の2基の電灯にも接続し、池北東の歩道を照らすことに成功した・・・

つづき
http://edu.chunichi.co.jp/?action_kanren_detail=true&action=education&no=2116

再生可能エネルギー 農漁村活性化に生かせ

-----岩手日報、2012/01/10


------小水力発電ニュース------
 農林水産省は農漁村で太陽光や風力などを活用した再生可能エネルギーの発電を推進する方針を示した。農漁村の自然環境を「地域資源」と位置づけ、有効利用する。

 自然豊かな本県は再生可能エネルギーの潜在力が高い。環境を保全し、農漁村の可能性を広げる好機としたい。

 千葉大と環境エネルギー政策研究所は、再生可能エネルギーで家庭や事務所などの電力をどれだけ賄っているかの「自給率」を試算した。

 1位は温泉熱など地熱を活用している大分県で25・2%。本県は10・43%で6位。全国平均の3・2%に比べると数値は格段にいい。

 中でも地熱発電所のある雫石町は216・3%、風力発電を取り入れている葛巻町は117・6%と「完全自給」を達成している。

 注目したいのが、小水力発電だ。小水力発電は河川や農業用水路などを利用した発電方法で、比較的規模の小さな水力発電。

 昨年、県が実施した農業用水路発電可能性調査によると17カ所のうち13カ所で発電できる可能性があった。7カ所は電力会社に売電できる発電量が期待される。

 一関市の照井土地改良区は2005年から用水路を使った小水力発電に取り組んでいる。年間発電量は一般家庭約85世帯の消費電力に相当するという。水田保全の観点からも小水力発電は有効だ。

 振り返ると、われわれは、いかに気ままに電気を浪費してきたか。東日本大震災は電気のありがたさを再認識させ、生活の見直しを迫った。

 東京電力福島第1原発事故は放射性物質汚染の恐ろしさを見せつけ、国内外に風評被害をもたらした。各地の原発も運転中止となり、国民は節電を強いられた。

 原発の対極にあるのが、環境に優しい再生可能エネルギーだ。しかし、10年度の総発電量に占める電源比率は9・9%にとどまっている。

 脱原発を進めるうえでも再生可能エネルギー発電をもっと普及させたい。

 農水省は発電設備の用地確保のため、点在する耕作放棄地を集約する制度の創設や各種の規制緩和なども視野に入れている。

 耕作放棄地の集約では市町村が農地の所有権、賃貸権を一括して移転できるよう特例措置を設け、煩雑な手続きを簡素化する。

 今夏から発電した電力の「全量」を電力会社が買い取る制度が始まる。当初、発電施設の整備に費用はかかるが、将来的に売電が農漁家の収入増につながれば何よりだ。

 「地域分散」「地産地消」という再生可能エネルギーの特徴を農漁村の活性化に生かしたい。

転載元
http://www.iwate-np.co.jp/ronsetu/y2012/m01/r0110.htm

2012年1月12日木曜日

群馬高専 2社と開発へスクラム 農業用水路で小水力発電

-----東京新聞、2012/01/12

------小水力発電ニュース------

  群馬高専(前橋市)が県内の企業2社と連携して、農業用水路を利用して発電する小水力発電装置を開発している。総重量約50キログラムの簡素な型で、農機の電源や災害時の非常用電源として今夏にも販売を始める。 (伊藤弘喜)

  群馬高専の田中英紀教授(材料力学)がベルトコンベヤー製造販売のマルシン産業(高崎市)、建設業の石井設備サービス(同)と昨年一月から開発に乗り出した。

  水路にせきを設けて水位を上げ、五十センチ下の水車に水を落として回転させ、連結したコイルを回して発電する。自転車のライトを点灯するダイナモのような仕組みだ。

  当初は流れてくる流木やごみで水車が破損したため、素材を塩ビ製パネルからステンレス製に変え、水の流れを調整し、試行錯誤を繰り返した。

つづき
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20120112/CK2012011202000083.html

2012年1月11日水曜日

小水力の導入加速 被災3県を重点に 農水省の12年度予算案

-----日本農業新聞、2012/01/09


------小水力発電ニュース------
  農水省は、2012年度予算案に盛り込んだ「小水力等農村地域資源利活用促進事業」の概要をまとめた。発電規模を1000キロワット以下とし、電気を地域の農業関連施設に利用することなどを条件に、事業者を募集する。

  対象は土地改良区など民間団体や県、市町村で、東日本大震災で被災した農村地域を中心に農業水利施設を活用した小水力発電の導入を加速する。

つづき※全文を読むには会員登録が必要なようです。(無料みたいです)
http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=11696

2012年1月10日火曜日

松山市、下水処理場でマイクロ水力発電を運転開始

-----環境ビジネス、2012/01/04

------小水力発電ニュース------
  松山市は、12月20日、中央浄化センターに、これまで未利用となっていた下水の処理水を利用したマイクロ水力発電設備を設置し、稼働を開始した。本設備で発電した電気は、同センターの照明やポンプなどの設備を稼働させるために利用する。下水の処理水を利用した水力発電は、全国的にみても事例が少なく、先進的な設備となっている。

  マイクロ水力発電設備とは、大きなダムや水路を構築することなく、低落差、小水量でも設置可能な小規模水力発電のことをいう。同センターでは、汚水を浄化した処理水を宮前川へと放流していたが、この処理水を利用したマイクロ水力発電機を設置した。この水力発電機はサイホン方式を利用したもので、放流渠に堰を設けその前後に落差を作り、その水位差によりポンプ内に水が流れ、水車を回転させ発電する。

  マイクロ水力発電設備は、地球温暖化の原因となるCO2を排出しない地球に優しいシステムで、昼夜問わず発電が可能。枯渇せず永久的に利用することができるエネルギーとして注目されている。

転載元
http://www.kankyo-business.jp/news2011/20120104_b.html

2012年1月6日金曜日

小規模風力発電に応用へ 独自の水力発電装置開発の倉沢さん

-----信毎Web、2012/01/06

------小水力発電ニュース------

   独自の小型水力発電装置を作っている電機設備機器製造業の倉沢久人さん(68)=上伊那郡辰野町=が、小規模な風力発電に乗り出す。開発した水力発電装置は、1分間に300回の比較的少ない回転数で発電できるのが特色で、アフリカで使いたいとの話もある。培った技術を応用し、秒速3~4メートルの弱い風で発電するのが目標。風力発電は水利権調整も不要で、倉沢さんは「水力より可能性がある」と意欲を燃やしている。

計画では、長さ約1メートルのアルミ製の羽根4枚を使用。風向きに関係なく回転するよう、長さ約5メートルの支柱の上部を囲むように取り付け、支柱が回転軸になるようにする。天竜川沿いなど町内の風の通り道で実験し、羽根の角度などを調整する。

倉沢さんによると、通常の風力発電は風速毎秒5~10メートルが必要。磁石と反応させる銅線コイルの数を増やしてある水力用発電装置を使うことで、より弱い風で発電できるとみている。発電量は最大0・3キロワット時で、10ワットの発光ダイオード(LED)30個を連続点灯できる計算だ。

つづき
http://www.shinmai.co.jp/news/20120105/KT111229SJI090017000.html

「緑の分権改革」で黒保根浄水場に小水力発電 群馬

-----桐生タイムス、2012/01/04

------小水力発電ニュース------
 桐生市が総務省から委託を受けた今年度分の「緑の分権改革」調査事業で計画していた小水力発電設備の設置場所が、市内黒保根町の黒保根浄水場に決まった。1月末までの設置を予定しており、生み出された電力は同町で行われている過疎地有償運送事業の電気自動車に使用され、小水力発電の有用性について検証を行っていく。
 同調査事業は自然環境や再生可能資源エネルギー、文化など地域資源を最大限活用する仕組みを地域でつくり、地域の自給力と富を生み出す力の構築を実現しようという取り組み。
 桐生市は前年度も委託を受け、豊かな水を背景に小水力発電の利用可能量などの調査を実施し、低炭素型地域づくりを進めるための提案を行った。
 今年度はこれを踏まえ、黒保根町内に小水力発電所を設置し、生み出した電力を過疎地有償運送事業に利用して・・・

つづき
http://www.kiryutimes.co.jp/news/0104/1201042.html

三峰川水系の砂防ダムで小水力発電 国交省事務所が調査/長野

-----信濃毎日新聞、2012/01/04

------小水力発電ニュース------

国土交通省天竜川上流河川事務所(駒ケ根市)が、伊那谷の砂防ダムで落差を利用した小水力発電が可能かどうか調査を進め、伊那市の三峰川水系の砂防ダムが有力候補に挙がっていることが3日、分かった。事業化する場合の主体は未定だが、同市は災害時の非常電源などへの小水力発電の活用を探っており、同事務所と連携していく方針だ。

福島第1原発事故の後、砂防ダムによる発電は、既存施設を生かした山間地ならではの自然エネルギー利用策として注目されている。県小水力利用推進協議会などによると、県内では電気事業者が数カ所で導入しているが、電気事業者以外が地域の電源確保に向けて取り組むのは全国でも珍しい。

同事務所は、管轄の上伊那、飯田下伊那地方で管理する砂防ダム全約170基で、・・・

つづき
http://www.shinshu-liveon.jp/www/topics/node_205637

小水力」が開く農村の未来 県の「スマートビレッジ」本格始動/栃木県

-----下野新聞、2012/01/01


------小水力発電ニュース------
豊富な水資源に恵まれた本県の地の利を生かし、2012年から「小水力発電」の普及に向けた県の取り組みが本格化する。発電した電力を販売して地域に利益を還元する構想と、電気自動車(EV)などエコカーの電源として活用する構想の2本柱。東日本大震災や原発事故でエネルギー政策が問われる中、再生可能エネルギーを農村部の活性化に生かす未来志向の「栃木型スマートビレッジ」は、全国のモデルとなりそうだ。

 「山地から平地へと地形にこう配のある本県は適地なんです」。宇都宮大工学部の船渡寛人准教授は太鼓判を押す。

 農業用水路などを活用した小水力発電。環境省によると、本県は、中規模設備による「中水力発電」も含めて、利用可能な農業用水路の地点数が65カ所で全国トップ。発電可能な電力量(設備容量)は4・8万キロワットで全国2位と、優位性が高い。

 ■「先駆的」と評価

 小水力は昼夜を問わず発電できるため、太陽光よりも発電効率が優れているが、水利権取得など手続きの煩雑さが普及の壁だった・・・

つづき
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20111231/691713

身近な水流を活用 「小水力発電」、運転開始 愛媛

-----Asahi.com、2011/12/26


------小水力発電ニュース------
 身近にある水の流れを活用して発電する「小水力発電」は、東京電力福島第一原発事故で注目された自然エネルギーの一つ。愛媛県内でも、新たに松山市中央浄化センターで運転を開始したほか、農業用水を利用した計画も動き出している。

 水流で回るモーター音が聞こえる。松山市南江戸4丁目の市中央浄化センター敷地内の一角に、小さな水力発電設備が完成した。浄化した水は、敷地から約1.9メートルの落差がある宮前川に放水される。この落差を利用して、直径約70センチの配管内の羽根車を回して発電する。出力は9.9キロワット。センターが使用する電気全体の1%にも満たないが、一般家庭の10~20世帯分に相当。原油換算では年間約16.4キロリットル、二酸化炭素(CO2)排出量では同約23トンの削減につながるという。

 未利用のエネルギーを活用しようと、市が2009年度から計画。昨年末に着工し、今年11月中旬に運転を開始した。市によると、下水道での同様の設備設置は県内で初めてだ。事業費は約3650万円だった。

 市は、センターの水力発電設備の見学を受け付けており、「省エネを含めて、環境意識の啓発に役立てていきたい」(下水道施設課)としている。

 経団連や西条市が農業活性化を目指して進めている「西条農業革新都市」プロジェクトにも、農業水利施設を利用した小水力発電の導入が盛り込まれている。

つづき
http://www.asahi.com/eco/news/OSK201112250083.html

13年度末運転開始目指す 本県の「小水力」特区決定/栃木

-----下野新聞、2011/12/23


------小水力発電ニュース------
 政府は22日、地域限定で規制を緩和する総合特区制度で、小水力発電の普及を柱とする本県の「栃木発再生可能エネルギービジネスモデル創造特区」など全国33地域を指定した、と発表した。指定を受け、県は年明けにも国の関係省庁と規制緩和に関する協議の場を設ける。事業の採算性を示すための実証事業を2012年春から1年間実施し、12年度末に事業主体の新会社を設立。13年度末の本運転開始を予定している。

 栃木発再生可能エネルギービジネスモデル創造特区は那須塩原市、宇都宮市、塩谷町3市町の農業用水路に発電施設を設け、年間700万キロワット時(一般家庭1500戸分)の売電を目指す。最終選考過程で「先駆的で(全国の)モデルとなり得る」と高く評価された。

つづき
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20111222/687421

比良の渓流/秘める力/小水力発電 滋賀

-----Asahi.com、2012/01/06

------小水力発電ニュース------
【グリーン革命湖の国から5/「地産地消」ふくらむ夢】
   箱館山を抱く高島市今津町の日置前地区では、標高475メートルの場所にあるため池から田んぼに水を引く農業用水路が集落内を縦横に走る。昨夏、住民たちが近くの山のふもとでこの水路を使った「小水力発電」の実験をした。

   秒速20メートルの流れを受け、直径1メートルの軽金属製の水車が軽やかに回ると、発電機とつながった電飾に光がともった。リーダー役の前川博彦さん(58)は「ようやく一歩、前に踏み出せた」と笑みを浮かべた。

   ダムのような大規模な設備を使わず、身近な川や水路の流れからエネルギーを生み出す小水力発電。きっかけは数年前の事件だった。地元の女子中学生が下校中に不審な男に連れ去られそうになり、PTA会長の経験もある前川さんは「通学路をもっと明るくしたい」と思った。だが、防犯灯を設置しても電気代の問題がある。そこで、水路を使った発電に取り組むことにした。

   ただ、今回の実験装置で発電できる電力は白熱電球1個分の60ワットほど。水車を二つ並べた改良型も実験する予定だが、それでも発電量は3倍程度の見込みで、発電機の能力向上が大きな課題となった。

   そうした中で昨年、前川さんたちの取り組みを後押しする発明があった。草津市の元大工、平松敬司さん(73)と京都大大学院工学研究科の中村武恒准教授が開発した「平松式発電機」は、発電機内の磁石を絶妙な位置に配置して磁力による抵抗を極限まで減らすことで、効率的な発電を実現。1台で1世帯分の電力を賄える計算だという。2人は前川さんたちの要請に応え、今春以降に現地で発電機の実験をする予定だ。

   前川さんは、小水力発電による電気を防犯灯のほか水門の自動開閉装置に使ったり、各家庭に配ったりすることを夢見る。「研究を進め、高島を県内で最も普及が進んだ地にしたい」
      ◇
7年前から小水力発電の実験に取り組む、大津市のびわこ成蹊スポーツ大の青木豊明教授(環境科学)は「小水力発電は日本に最も適した自然エネルギー」と言い切る・・・

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http://mytown.asahi.com/shiga/news.php?k_id=26000001201060003

小水力発電本格調査へ 再生エネ事業化を模索/滋賀

-----中日新聞、2011/12/30


------小水力発電ニュース------
 県は来年度から、農業用水路や河川など水の流れの落差を利用する「小水力発電」の事業化に向けた全県的な本格調査に乗り出す方針を固めた。太陽光など再生可能エネルギー(再生エネ)の全量買い取り制度が来年7月から始まるのをにらみ、湖国ならではの「水」を生かし、原発に頼らない自前のクリーンエネルギー確保へ足場を築くのが狙い。

 小水力発電は一般的に発電出力が数十~数千キロワットの比較的小規模な発電の総称。水の流れの落差と流量を利用して水車を回し発電機で電力を生み出す方式。

 県は県内の水田ほ場整備率が9割近くと、全国的にも高い農業用水路の整備状況に着目。県内の土地改良区などを対象に2008年度から、小水力発電の活用について聞き取り調査を進めてきた。これまでの調査では大半が採算ベースに乗らないことが判明、当局者も導入は難しいと判断していた。

 しかし、東京電力福島第1原発事故で状況が一変。再生エネ特別措置法が成立し、全国各地で小水力発電導入への機運が盛り上がりつつある。

 以前に比べ発電設備の価格が低下傾向にある状況も加わり、政府で審議が進められている電力の買い取り価格次第では事業化に踏み切れるとの判断に傾いた・・・

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http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20111230/CK2011123002000099.html

「卒原発」に挑む(4) 小水力

-----Asahi.com、2012/01/05


------小水力発電ニュース------
∞ 「鶴岡方式」水車回る
 山形県は水力のエネルギー量が全国9番目に多い。ただ2005年の資源エネルギー庁のまとめでは、利用されているのはその半分にとどまる。大規模な水力発電所の新設は環境保全の観点などから難しいが、「小規模なものならまだまだ可能性がある」と県農山漁村計画課の森屋孝主幹(56)。農村部で普及している農業用水を利用した発電だ。

 鶴岡市内で実用化に向けた小型の水力発電装置の開発が進んでいる。鶴岡工業高専の丹省一名誉教授(66)と本橋元教授(52)が00年に開発に着手し、地元企業を巻き込んで改良を重ねてきた「鶴岡方式」と呼ばれる水車だ。09年1月に下水道の排水路に取り付けて発電実験を行い、1年前から羽黒山大鳥居そばの農業用水路で実証試験を続けている。

 水車は直径1・2メートルで、出力は民家5、6軒分の電力に相当する3キロワット。「落差工」と呼ばれる用水路の段差部分につるすように据え付ける。2メートル程度の落差でも効率よく回るように工夫された。さらに水車の大敵の「ゴミ詰まり」がおきにくいよう設計されているのが大きな特長で、「ゴミで運転に支障をきたしたことは一度もない」と丹さん。

 この間、水車の回転を発電機に伝えるチェーンが切れるトラブルがあったが、携帯電話に「異常」を知らせる警報システムも備える。実用化へ、水車の設置とメンテナンスがしやすい可動式の導水路を取り付ける改良もした。

 共同開発している地元の電気設備会社によると、この3キロワットの発電設備の設置費は東北電力の送電線に接続する工事を含めて約300万円。一般的に小水力発電の導入経費は1キロワット当たり150万円とされるが、産学連携の鶴岡方式は「1キロワットあたり70万円以下、1基200万円以下にできる」と丹さん。小水力に詳しい東京電力電力流通本部の稲垣守人部長(53)は「エネルギーの地産地消、ものづくりの地産地消になり、地域の発展につながる」と評価している。

つづき
http://mytown.asahi.com/yamagata/news.php?k_id=06000001201050001

水の国のenergy革命:/4 小水力発電 /滋賀

-----毎日新聞、2012/01/05


------小水力発電ニュース------
◇クリーンな電力、地産地消 7月制度スタート、買い取り価格に注目

 大津市北比良の山中。比良川のほとりの小屋で、直径25センチの特注水車が勢いよく回る。クリーンな電力を地産地消できるとして注目される小水力発電(出力1000キロワット以下)の一つだ。再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度が始まる今年、価格の設定次第で一気に普及に拍車を掛ける可能性もある。【石川勝義】

 比良川の水車は地元のびわこ成蹊スポーツ大の青木豊明教授(64)が約25万円で手作りしたマイクロ水力発電機だ。自動車用発電機を動かし、一般家庭使用量の3分の1に当たる0・35キロワットの電力を生み出す。

 取水口付近の川幅は2~3メートル、水深は数十センチ程度。水量は毎秒約130リットルで、発電に使うのはその1%だ。比良川の水量の4分の1で周辺254世帯の電力を賄えるという。

 「日本の国土の70%は山で天然のダム。各地で小水力発電を導入すれば多くの電力を生み出せる。太陽光や風力よりも安定している」と青木教授。資源エネルギー庁によると、ダムなどを含めた水力発電全体の出力は2757万キロワットで、日本の全電源の8%を占める。未開発の場所ではさらに1977万キロワット分の発電が見込めるといい、小水力はそのうちの24万キロワットだ。

 県耕地課は08年度、県内の農業用施設で小水力発電を導入する検討を始め、用水路など40カ所の候補のうち6カ所で採算の見込みがあると判断した。ただ、・・・

つづき
http://mainichi.jp/area/shiga/news/20120105ddlk25040312000c.html