・-----電気新聞、2011/09/27
------小水力発電ニュース------
経済産業省は来年度から、小水力発電の導入を促進するためのモデル事業に取り組む。新たに小水力発電を実施する地点を公募し、10カ所程度を選定する予定。
同事業では、水量や水の流れに合った設置方法や発電方法などを検証する。
環境省の調査によると、設備容量が3万キロワット未満の中小水力発電は、国内で約1400万キロワットの導入ポテンシャルが確認されており、同事業の実施によって普及拡大に弾みがつきそうだ。
経産省は来年度予算の概算要求で、同事業分として数億円程度を盛り込む方向で調整中。
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1万キロワット未満の小水力発電については、国内の発電容量が約350万キロワットにとどまっている。 全国小水力利用推進協議会によると、小水力発電分野の「マーケットがほとんどない」状態で、メーカーの技術開発が進んでおらず、設備価格も高止まりしているという。
このため同協議会は、マーケット創出によるメーカー間の技術開発競争の必要性を訴えている。
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同事業では河川や農業用水、上下水道・工業用水など、各設置場所に適した効率的な発電方法を探る。
また、水利権関係の調整をスムーズに進めるため、発電事業者やメーカーだけではなく、自治体の参加を促す方向で検討している。
・・・(浜義人)
※電気新聞の記事より一部抜粋