2011年9月3日土曜日

大分県、農業用水利用の発電計画相次ぐ

-----日本経済新聞、2011/09/02

------小水力発電ニュース------

富士緒井路土地改良区の発電所
   大分県内で農業用水を利用した小水力発電の導入計画が進んでいる。同県が概略調査をした37カ所の候補地のうち、実現性が高く、地元が推進の意見でまとまっ た3カ所で今年度、導入に向けた本調査が実施される。農業経営が厳しい中、売電で農家の負担を少しでも軽減するのが狙い。成立した再生エネルギー特別措置 法も追い風になる。
賦課金下げたい
   「売電でお金が入れば農家の賦課金を下げたい」。すでに本調査に入っている元治水(げんじすい)井路土地改良区(由布市)の佐藤高信理事長 は話す。農業用水を使う稲作農家は、水路を維持管理する改良区に賦課金を支払っている。米価下落で稲作農家の経営は厳しく、改良区が売電収入を確保するこ とで賦課金を下げ、農家の負担を軽減したいというわけだ。
   同改良区が想定している水力発電の最大出力は300~350キロワット。現在の賦課金は10アール当たり年3千~8千円程度だが、「計画がうまくいけば半額ぐらいにできるのではないか」(佐藤理事長)と試算している。
   9月から本調査が始まる玖珠町土地改良区(玖珠町)の長野道範事務長も「売電収入で水路の維持管理を賄い、農家の賦課金を下げられれば」と 期待する。一方、明正井路土地改良区(豊後大野市)の阿孫栄理事長は「発電した電力を揚水機の稼働や、農家が獣害防止で設置している電気柵に使いたい」と 語る。
   県内に適地多い
   大分県は農林水産省が2009年度に補助制度を設けたのを機に農業用水発電の普及を積極化。中山間地が広がる県内には適地が多いとみている。
   お手本もある。県内5カ所の既存の農業用水発電のうち、2カ所を手掛ける富士緒井路土地改良区(豊後大野市)だ。同改良区が水力発電を始めたのは1914年(大正3年)。台地の上に灌漑(かんがい)用水を揚げる揚水機の電源として設置した。

続き
http://www.nikkei.com/news/local/article/g=96958A9C93819891E0E6E2E2808DE2E0E2EBE0E2E3E39E8AE2E2E2E2;n=9694E3E4E3E0E0E2E2EBE0E0E5E2

写真はこちらのブログより拝借
http://blogs.yahoo.co.jp/echq96/46847886.html