2011年9月5日月曜日

辰野町の倉沢さん 小水力発電装置を開発 少ない回転で

-----信毎Web、2011/08/31

------小水力発電ニュース------
発電装置を見る倉沢さん。
中のステンレス製の羽根が
用水路から引いた水で回る
  上伊那郡辰野町の電気工事業倉沢久人さん(68)が小水力発電装置を新たに開発し、同町横川地区に設置した。1分間に300回と少ない回転数で発電で き、部品も少ないため、壊れにくいのが特長という。近くに設けた小屋を「超ミニ水力発電実証試験会場」と名付け、発電の仕組みを模造紙に書いて説明してお り、小水力発電を学ぶ拠点にしたい考えだ。

  倉沢さんによると、約8メートルの高さから、かんがい用水の排水を直径10センチのパイプで引いた。1平方センチ当たり0・8キロの圧力が直径42センチの羽根にかかる。羽根に付いた磁石が24個の銅線コイルと反応、100ボルトの電圧を発生させる。

  磁石の配列や個数を工夫し、少ない回転数での発電を実現した。自然エネルギー活用の促進、啓発に取り組むNPO法人「信州松本アルプスの風」代表理事の月岡通孝さん(56)=松本市=によると、通常、小水力発電で同様の電圧を発生させるには1800回転は必要という。

  小屋の中には充電器などを置いた。500ワットの電気機器を24時間使用する分を蓄電できる。壁や天井に発光ダイオード(LED)照明や白熱電球を取り付け、消費電力を比べられるようにした。

つづき
http://www.shinmai.co.jp/news/20110831/KT110830SJI090012000.html