2011年8月22日月曜日

県内初 農業用水力発電へ/福井

-----朝日ドットコム、2011/08/19

------小水力発電ニュース------

農業用水を生かした県内初の
小水力発電が検討されている
日野川用水=越前市中平吹町

  県内で初めて農業用水を利用した小水力発電の整備が、越前市の日野川用水で検討されている。福島第一原発の事故を受けて再生可能エネルギーに関心が集まるなか、県は来年度以降に発電機の設置などを進める計画で、今後は県内でも普及を図りたい考えだ。
  小水力発電は、出力が数十~数千キロワット程度の小型の水力発電を総称する。農業用水を使う場合、水路をせき止める小規模のダムなど農業水利施設の周辺に発電機を設置し、流量や落差を利用してタービンを回して発電する。
  未利用の農業用ダムや水路などが全国に多く残されているだけに、二酸化炭素(CO2)を削減する地球温暖化対策の観点からも、小水力発電は期待される。県農村振興課によると、県内の基幹的な農業用水の総延長は700キロだが、発電機の設置は初めてという。
  県も参加した2009年度の県土地改良事業団体連合会の検討会が、導入に向けた調査を実施した。県内7カ所の候補地を採算性などから検討し、越前市など4市町にまたがる日野川用水のうち同市中平吹町の地点を建設予定地に選んだ。
  水量は毎秒最大0・59立方メートルで、発電出力は150キロワット。発電量は年間100万キロワット時となり、一般家庭250世帯の電力使用量に相当する。電気は農業施設の電源や北陸電力へ売電する計画という。

つづき
http://mytown.asahi.com/fukui/news.php?k_id=19000001108190001