2013年5月17日金曜日

東北電力が飯野小水力の新設に着手 初の河川維持流量利用

・-----電気新聞、2013/05/14

------小水力発電ニュース------
 東北電力は13日、河川維持流量を利用した同社初の水力発電所となる飯野発電所(福島市、230キロワット)の新設工事に着工したと発表した。今後は掘削・土木工事を中心に行い、順次機械・電気関係工事に移る。2014年をめどに営業運転を開始する予定だ。
 飯野発電所は蓬莱ダムから放流している河川維持流量を発電エネルギーとして活用するため、蓬莱ダム右岸に位置する既設の蓬莱発電所(3万8500キロワット)の取水口設備の一部を改造して取水する。
 使用水量は最大で毎秒3・2立方メートル、有効落差は最大9・48メートル。
 発電電力量は一般家庭約500世帯分に相当する年間170万キロワット時、二酸化炭素(CO2)の削減効果は年間930トンをそれぞれ見込む。
 河川維持流量を有効活用する水力発電所としては同社初の事例になる。
 同社では、14年2月の営業運転開始を目指しており、今後は発電所の基礎掘削や基礎コンクリート打設といった土木工事が本格化する予定。その後、建設工事、機械・電気工事に順次移行することにしている。
※本紙からの転載