2010年3月30日火曜日

1日に小水力発電2機営業開始・山梨

1日に小水力発電2機営業開始・山梨-----MSN産経ニュース、3/30




山梨県企業局は100キロワット未満の小水力発電所として初めて建設した若彦トンネル湧水発電所(富士河口湖町)と、塩川第2発電所(北杜市)の営業運転を4月1日に開始する。東京電力に売電するが、発電所は低炭素電力を活用した企業立地のモデル効果を狙っている。

 県内では急峻な地形を利用し、戦前まで水力発電所が数多くあり、水力発電県といわれた時代があった。電力需要に追いつかず姿を消したが、東京電力のほか県企業局も独自に18カ所の水力発電所を運営する。

 運転を開始する若彦トンネル湧水発電所は、27日に開通した若彦トンネル(富士河口湖町-笛吹市)の建設中にわき出した水を利用した。毎秒0・21立方メートルの湧水で最大出力は80キロワット。一般家庭140戸分に相当する。塩川第2発電所は浄水場の水槽間の落差を活用し、82キロワットを生み出す。両発電所で年間二酸化炭素排出量を計750トン抑制することが可能という。県内では都留市が平成17年に先駆的に小水力発電を導入。植物工場に活用して小水力発電の多様性を実証した。県企業局は民間活用に支援室を設けており、低炭素電力導入に技術支援する。


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