2013年6月7日金曜日

中国電力が専門委の指摘踏まえ2水力の魚道、流量を増加

・-----電気新聞、 2013/06/05

------小水力発電ニュース------

 中国電力は4日、島根県の神戸川流域の窪田発電所窪田取水堰と乙立発電所八幡原取水堰で魚道流量増加を実施した。魚道の構造を考慮し、窪田取水堰で毎秒0・078立方メートルから同0・17立方メートルに、八幡原取水堰で同0・059立方メートルから0・26立方メートルに変更。魚道の機能向上を図る。
島根県が設置した「神戸川の河川環境に関する専門委員会」の報告書の内容を踏まえ、先月29日に開かれた同県の「神戸川の潮発電所水利利用に関する調整会議」で流量増加を行うと説明していた。

 専門委の報告書では、両発電所上流に位置し、潮発電所が取水を行う来島ダムの適正な放流量を検討する必要性が指摘されている。また、窪田、乙立両発電所による減水区間の放流量増加や、水質・生物調査の継続などが盛り込まれている。

 来島ダムを巡っては、今年2月に潮発電所の水利利用の更新許可を国土交通省中国地方整備局長に申請。ダムの放流量については、同専門委の報告書に基づき関係自治体と調整するとしていた。調整会議では、従来最大毎秒2トンまでの間で調整を行っていたダムの放流量を、当面の間試験的に常時毎秒2トンとする方針を表明。現在、開始時期を調整している。

紙面より転載