2013年6月24日月曜日

県営ダムで水力発電 民間事業者を公募 佐賀

・-----佐賀新聞、2013/06/22

------小水力発電ニュース------
 佐賀県は、県営中木庭ダム(鹿島市山浦)で水力発電に取り組む民間事業者を公募する。昨年度、県内全13カ所の県営ダムで事業化の可能性を探り、最大規模の中木庭ダムでは採算がとれると判断した。年内に公募し、2015年からの発電開始を目指す。
 中木庭ダムは鹿島川水系の中川にあり、総貯水量680万立方メートル。下流域の水量を維持するため、堤防(高さ70メートル)下の放水口から常時、毎秒 0・2~0・3トンの水を放流している。県の試算では最大出力230キロワット、190世帯分の発電ができるという。
 県は福島第1原発事故後、再生可能エネルギーの普及を加速させ、吉野ケ里メガソーラーなど新たな電源探しに積極的に取り組んでいる。今回の水力発電もそ の一つで、ダムの放流水を活用できないかと昨年度、全ての県営ダムを約1千万円かけて調査。最も大きい中木庭ダムで事業が成り立つ可能性が高いと判断し た。他のダムについては今後、検討していく。
 公募の際、売電事業の実績の有無は問わず、選定は企画提案型のプロポーザル方式で行う。県は事業者に場所を提供するだけで、発電機など施設整備への支援 は実施しない予定。事業者は県に対し、ダム建設費の一部や土地、水の使用料を支払うことになるが、県河川砂防課は「固定価格買い取り制度があるので、採算 はとれる」としている。

※転載元
http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.2489739.article.html