2013年6月3日月曜日

吉野町:プロペラ式小水力発電、効率化へ実証試験開始 メーカーと開発協力、2015年度製品化目指す /奈良

・-----毎日新聞、2013/06/02

------小水力発電ニュース------
 低炭素社会の実現に取り組んでいる吉野町は、メーカーと協力して開発しているプロペラ式小水力発電装置 の実証試験を始め、関西電力吉野発電所(同町樫尾)の導水路で公開した。プロペラと発電機を組み合わせて試験を続けて課題を見つけ、効率の良い装置とシス テムをつくる狙い。2015年度の製品化を目指す。
 町は再生可能エネルギーの導入の一環として、11年度から小水力発電の導入を検討し、国からの補助が昨年決まった。
 開発しているのは、水流をプロペラで受けて発電機を回す構造で、低価格で整備も簡易で、軽トラックで運 べて2人で設置できる装置を目指している。町はプロペラの直径60センチ(120ワット)を2機、30センチを1機導入する予定。一般家庭用としては発電 量が不足なので、電線が無い場所での鳥獣害防止線、防犯灯、桜のライトアップなどの使用を考える。
 船舶用プロペラメーカーのナカシマプロペラ(岡山)が技術を担当し、町が試験地確保などで協力している。5月31日に公開した試験は、60センチ機にフロートを付けて流れに浮かべて実施したが、枠で底に固定すれば水深30センチでも稼働するという。【栗栖健】

転載元
http://mainichi.jp/area/nara/news/20130602ddlk29040333000c.html