・-----毎日新聞、2012/08/07
------小水力発電ニュース------
富士山からの水に恵まれた山梨県都留(つる)市は、全国でもいち早く小水力発電の導入を進めてきた。今では、市役所の使用電力の約8割を小水力発電で賄うまでになった。市産業観光課の河野淳主事(28)は「自然エネルギーの活用を広げ、ライフスタイルの変化にもつながっていけば」と話している。【片平知宏】
−−水力発電の歴史があるそうですね。
都留では江戸時代から、町中に川から水が引かれ、野菜を洗うなどの生活用水や絹織物の動力に使われていました。明治時代には水力発電も行われていました。郷土史研究の市民グループが01年、こうした歴史を参考に身近な水力でエネルギーを作り、地域を活性化しようと研究会を作り、流量調査や発電実験などを始めました。市は、市民グループなどの政策提言を受けて、市役所脇の家中川(かちゅうがわ)に小水力発電「元気くん1号」(最大出力20キロワット)を設置し、06年に本格稼働させました。
−−設置の狙いは?
これから先いつまで化石燃料があるか分かりません。原子力発電にも頼れない。小水力発電を活用して、自然エネルギーを広げていくことが必要です。
もう一つは、環境を考えていこうということです。水の流れが見えることで、水のエネルギーが電気に変わることを市民に意識してもらう。自然エネルギーについて考える環境学習の場を提供することも狙いです。
−−東日本大震災後、変化はありますか・・・
つづき
http://mainichi.jp/feature/news/20120807ddlk03040246000c.html