2013年7月1日月曜日

再生可能エネ活用、小水力発電の開発加速-新潟、モノづくり力訴求

・-----日刊工業新聞、2013/06/28

------小水力発電ニュース------
 再生可能エネルギーの活用に向けて新潟県内では発電能力が数十ワット程度の小水力発電機の開発に取り組む動きが活発化している。事業化はもとより、地元企業のモノづくり力を訴求する狙いもある。(新潟・阿部正章)

 売り上げの柱に

「2―3年後に4割に引き上げ、売り上げの柱にしたい」。両機(新潟市北区)の西山修司社長は小水力発電機事業で、こう意気込んでいる。現在の売 上高比率は全体の1割程度。だが同社従来型に比べて能力を約10%向上した改良型を完成。実証実験では秒速1・8メートルの流れの用水路で、45―55 ワット発電できることを確かめた。自治体向けに提案する。

両機が完成した改良型のマイクロ水力発電機
両機は鋼材販売が主力だが、2009年に小水力発電機の開発に乗り出した。12年に新潟県阿賀野市内の用水路に10台を並べて約半年間、実証試験をするなど着実に事業を育てている。

 技術生かす

加茂商工会議所(新潟県加茂市)の工業関連企業有志で組織する任意団体「Tech×Tech KAMO」は、最大出力200ワットのスクリュー型 の小水力発電機を完成した。「地域企業の技術を生かして何かをつくれないだろうか」とスタートし、大手企業OBの指導を受けて金属加工関連の中小企業9社 で製作した。
 4月に蓄電した電気を用いて地元の桜をライトアップ。13年度も開発を継続し、小型・軽量化する方針。スクリュー型に詳しい県外の大学の研究者らとも連携する予定。同商工会議所は「県内外に技術力をアピールし、各社の部品加工などの受注増につなげたい」としている・・・

つづき
http://www.nikkan.co.jp/dennavi/topix/nkx20130628qtka.html