2012年7月6日金曜日

水力発電を過小評価していませんか?

・-----日経ビジネスオンライン、2012/07/05

------小水力発電ニュース------

 今回から数回にわたり水力発電を取り上げる。日本の再生可能エネルギーは全電力発電量の1割を占めるが、そのほとんどが水力である。最近では、水道事業や農業用水路がもつ余剰エネルギーを利用した小規模の水力発電を設置しようとする動きが盛んである。都市部から中山間地区まで、地域でもできる身近な電力として注目が集まる。  固定価格買い取り制度(FIT)の買い取り条件がかなり魅力的になったことで、新規事業に現実味が出てきた。今回は、日本の水力発電を取り巻く環境と、そのなかで導入されるFITの意義および可能性について解説する。 長く続いた試練の時代  水力発電は、水が持つ位置エネルギーを機械(回転)エネルギーそして電力に変換する。出力は、「9.8×流量(立方メートル/秒)×有効落差(メートル)×効 率」の式で示される。位置エネルギーが持つ圧力と水量に比例する。  様々な種類がある。河川の流れを利用する「流れ込み式」は、堰堤と水路を建設し距離と高さを確保して常時発電し、ベース電源として利用される。「ダム式」は、高さを確保するために河川を堰き止め貯水池に貯めるが、ピーク対応を含めて多様な使い方ができる。多目的ダムとして建設されその機能の一部を発電として利用することも多い。「ダム水路式」は流れ込み式とダム式の両方の機能を備えている・・・ つづき http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20120702/234016/