2011年7月18日月曜日

静岡県 農業用水路にも小水力発電設置へ

-----建通新聞社、2011/07/13

------小水力発電ニュース------
静岡県は、農業用水路への小水力発電設備導入に向けた取り組みをスタートする。現段階で対象とする用水路の場所など詳細を明らかにしていないが、 50kW程度の能力を備えた発電設備を落差工のある場所に設置することを想定しており、設備などの詳細な調査を進めるとともに施設管理者である土地改良区 と事業化への協議を進めていく考えだ。
県内には受益面積が100㌶以上の農業用水路が延長1117㌔(2007年度末現在)あり、ここを年間約 27億㌧の水が流れている。この水の流れを活用しようと県は、ことし3月に策定した「ふじのくに新エネルギー等導入倍増プラン」の中で、農業用水路への小水力発電設備の導入を戦略プロジェクトとして位置付けた。
これに先立ち県は09年度、県内27カ所の農業用水路を対象に導入可能性を調査。この 結果、「5カ所に導入が可能」「12カ所にコンパクトな設備の導入が可能」と判断した。そこで10年度、全国土地改良事業団体連合会が国庫補助事業を活用 し、県内で導入可能とされた5カ所のうち2カ所を対象にさらに詳細な調査を実施。水量の不足で1カ所は導入が困難とされたが、もう一方は50kW程度の発電が可能で、用水の施設運営に必要な電力を賄いつつ売電する出力を得られることが分かった。

つづき
http://www.kentsu.co.jp/shizuoka/news/p03668.html