2011年2月8日火曜日

ミゾタ、低価格の低水位型マイクロ水力発電装置

-----日経新聞、2011/02/02

------小水力発電ニュース------

   ゲートポンプ大手のミゾタ(佐賀市)は、落差のない水流で発電できる低水位型マイクロ水力発電装置を開発し、試験販売を始めた。従来のマイクロ水力発電は小さな滝など落差を利用できる山間部に限定されていた。新開発の装置は農業用水や工場排水の水路などでも利用できる点をアピールし、需要開拓を狙う。
   装置は幅1~2メートル、高さ1~2メートルの箱型で、内部に羽根車を備える。箱内に流れ込んだ水が羽根に遮られてたまり、約80センチメートルの水位差ができると羽根車が回転する仕組み。発電能力は500ワット~5キロワットという。

   価格は従来の装置が1キロワット当たり500万~1000万円であるのに対し、新商品は簡単な構造を採用して製造コストを抑えることで、同100万~300万円程度に設定した。
   農業用水路での実験では、毎秒0.46立方メートルの水量で発電出力は約2キロワットだった。水力を電力に換えるエネルギー変換効率は28%という。同社は今後、変換効率を35~40%までに引き上げた後、本格販売に踏み切る方針だ。年間約1億円の売り上げを目指す。
   1000キロワット未満の小水力発電の市場規模は2030年ごろまでに、6000億~8000億円程度に拡大するとみられる。


つづき
http://www.nikkei.com/news/local/article/g=96958A9C93819891E0E2E2E2848DE2E3E2E0E0E2E3E39E8A93E2E2E2;p=F2F2F2F2F2F2F2F2F2F2F2F2F2F2;n=9694E3E4E3E0E0E2E2EBE0E0E5E2;o=F2F2F2F2F2F2F2F2F2F2F2F2F2F2