2012年11月1日木曜日

THK、小水力発電に参入-風力の技術応用

・-----日刊工業新聞、2012/10/31

------小水力発電ニュース------
 THKは2013年度に小水力発電装置の製造・販売事業に参入する。風力発電装置部品の技術を応用し発電装置を開発。縦長の羽根で水流を受け横回転する構造で、一般的な水車を用いた水力発電装置と比べ、小型で発電効率が高い。
 電化が進む東南アジアなど新興国での販売を見込んでおり、主に海外拠点で製造する方針だ。世界的に高まる新エネルギー需要を追い風に、直動案内機器や免震・制震装置に次ぐ新事業として育成する。
 調査会社の富士経済によると、11年に約500億円の小型水力発電市場は30年に700億円近くに拡大する見通し。新興国の電化が拡大要因と見ており、発電装置需要も新興国を中心に増える見込み。THKは特に東南アジアで使われる携帯電話基地局の電源としての活用を想定している。
 同社の装置には、風力発電装置の部品事業で開発した、主軸を滑らかに回転させる駆動技術を転用している。

掲載元
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0120121031aaav.html?news-t1031