2012年9月22日土曜日

茨城製作所、小水力発電に参入-モーター技術応用

・-----日刊工業新聞、2012/09/21

------小水力発電ニュース------
【水戸】茨城製作所(茨城県日立市、渡辺英俊社長、0294・21・5135)は、小水力発電市場に参入する。自社のモーター製造技術を応用し、集水・増 速できる水車発電機(特許出願中)を開発した。円筒の中にプロペラを収めた形状で、中低速の流水の中に設置するだけで羽根単体が回転するのに比べ約3倍の 出力向上を可能にした。実証実験を終え、2013年春の実用化を目指す。
 農業・工業用水路、小規模河川などでの利用を見込み、初年度10台、15年度100台の販売を目指す。価格は今後詰める。
 開発した水車発電機は内部で流速が1・5倍になるように円筒形状を工夫。水力エネルギーは流速の3乗と面積に比例するため羽根の回転が約3倍に上がる。 福島県只見町や茨城県内で実証実験した結果、只見町では水深53センチメートル、流速毎秒1・6メートルの用水路で一日当たりの発電量が約2・6キロワッ ト時となった。

掲載元
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0520120921aaaj.html