2012年10月15日月曜日

小水力発電で「地産地消」…長野に15か所

・-----読売新聞、2012/10/12

------小水力発電ニュース------
 河川や農業用水路の水の流れで発電する「小水力発電」の導入に向けた動きが、県内の市町村で活発だ。
 信州の起伏に富んだ地形は発電にうってつけで、長野県も支援を本格化させている。ただ、水利権手続きの複雑さなどが課題として残っている。

高い潜在力
 小水力発電は一般に出力1000キロ・ワット以下の水力発電を指す。ダムのような大規模施設は不要で、川から取水して水車を回すタイプや、用水路やせきに水車を設置するタイプなどがある。天候に左右されずに1日中発電でき、発電量の変動が小さいのが利点だ。
 急峻(きゅうしゅん)な地形と中小河川が多い県内は、全国トップクラスの潜在力がある。2010年度の環境省の調査では「1000キロ・ワット未満」の小水力発電の潜在力は、河川が計38万キロ・ワット、農業用水路は計5800キロ・ワットとされた。

電気柵に活用
 県農地整備課が把握する小水力発電施設は、工事中を除いて15施設にのぼる。
 須坂市は07年、信州大と共同で、米子地区にある幅50センチの農業用水路に直径40センチの水車を設置。最大出力150ワットの電力を長さ1・2キロの電気柵に使い、イノシシなどによる農業被害の防止に役立てている。
 大町市も10年、用水路に140キロ・ワットの施設を開設し、余剰分を中部電力に売っている。高山村は昨年から、村内を流れる松川の砂防ダムから水路で取水し、落差約40メートルを使って水車を回す設備の導入を、有識者らの検討委員会で検討している。最大出力410キロ・ワット、約800世帯分の年間消費電力を賄える可能性があるという。ほかに県の補助で、飯田市、泰阜村、栄村も計画を練っている・・・

つづき
http://www.yomiuri.co.jp/otona/news/20121012-OYT8T00404.htm