2012年1月25日水曜日
全国で注目の小水力発電 熊野地方の現状と展望は 新宮市の事業から 和歌山
------小水力発電ニュース------
安全でクリーンな再生可能エネルギーへの関心が高まる中で、出力1000㌔㍗以下の小水力発電が注目されている。ダムなどに比べると投資額も少なく農業用水路なども利用できるために、全国各地で取り組みが進む。新宮市が1999(平成11)年2月から運営する「高田小水力発電所」から、熊野地方の小水力発電の現状と展望を考える。(木村雅文)
新宮市高田を流れる高田川。小水力発電所はその源流部に近い山間に設けられている。山の落差を利用して時間当たりの最大出力282㌔㍗、年間約200万㌔㍗の電力量を供給する。同市の試算では一般家庭約400世帯の電気を賄える計算だ。
元々は関西電力の施設地を無償で譲り受け、国と県の補助2億8400万円と市予算9470万円をかけて建設した。
システムはシンプルだ。高い位置にある川水を引き込み、165㍍の高さから鉄管を流れ落ちる水圧を利用して水車を回転させ発電する。自動で水量調整する制御装置を備えることで、通常管理は水路にたまる落ち葉の除去などの清掃作業で常時雇用は一人だけ。
幸い市は売電にこぎつけ、年平均1550万円の売り上げがある。人件費を含む維持管理費を差し引いても平均600万ほどの収支がある。電力の自由化政策による電気事業法の改正と関西電力の協力で比較的容易に実現できたという・・・・
つづき
http://local55.jp/local-news.jp/pwm/newsdetail-1006_24781.html