・-----信濃毎日新聞、2011/11/09
------小水力発電ニュース------
辰野町の電気工事業倉沢久人さん(68)が8日、町内の飲食店で、魚の蓄養池に酸素を供給する流水を利用し、小水力発電の実験をした。店が酸素供給に使う電力400ワットに対し、100ワット分が回収できることを確認した。倉沢さんは同町横川地区などの山あいで小水力発電を試みているが、街中での実験は初めて。
蓄養池には店で提供するウナギやニジマスがおり、塩化ビニール管に水を常時循環させ、酸素を供給している。この日は水の供給口と発電装置をホースでつなぎ、直径42センチの羽根を水力で回転させた。羽根につながった磁石と銅線コイルが反応して発電。倉沢さんらによると、電力は外灯や店内のテレビなどに利用でき、羽根に水が当たることで酸素供給量も増えるという。
店を訪れた倉沢さんが蓄養池を見て、実験に協力を呼び掛けた。同店の三輪美樹夫社長(72)は「小さくて簡単な装置で、予想以上に発電した。利用できるか検討したい」。倉沢さんは「工場排水や浄水場の排水なども利用し、装置を活用してほしい」と話している。
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