・-----山梨日日新聞、2011/10/28
------小水力発電ニュース------
南アルプス市は26日、小水力発電施設である金山沢川水力発電所(同市芦安芦倉)の二酸化炭素(CO2)削減量を、「オフセット・クレジット」として発行を始めた。環境省によると、小水力発電所によるクレジット化は全国初。
同省が2008年に創設した制度に基づく取り組み。自然エネルギーの利用などで削減したCO2の量を、国の認証を受けた上で、専用の口座を通して企業など に販売する。購入した企業は、削減が難しい温室効果ガス排出量を、クレジット分で相殺することができる。また、地元農産物にクレジットの付加価値をつける ことで、ブランド化して売り出すことも可能となる。
同発電所では、年間約50万キロワットを発電。市内の公共施設で約30%を自己消費している一方、約70%を電力会社に売電している。年間のCO2排出削減量の約90トンをクレジットとして登録した。
同市はこれまで、ペレットを燃料にハウス栽培しているトマトに、環境省基準の認証ラベルをつけた「カーボン・オフセットトマト」を販売している。
市地球温暖化対策室は「制度を通して、市民に地球温暖化について興味を持ってもらいたい。これからもカーボンオフセット事業を推進していく」と話している。
転載元
http://sannichi.typepad.jp/minamialps/2011/10/28hatu.html