2011年11月15日火曜日

小水力発電の設置拡大/全直轄ダムへの可能性点検/国交省

-----建設通信新聞、2011/11/15


------小水力発電ニュース------
   国土交通省は、直轄ダムの管理用電力をまかなう小水力発電設備の設置拡大を検討する。2012年度に、直轄で管理している114ダムすべてについて管理用発電設備の設置可能性を点検し、可能なダムでは小水力発電設備を整備する考え。1ダム当たり年間150万kW程度必要な管理用電力を自らまかなうことで、未利用のエネルギー活用を拡大し、電力会社による創電負担を一定程度軽減したい考え。
   直轄で管理しているダムは現在、全国に114ダムある。そのうち約3割に当たる30程度のダムでは、すでに小水力発電設備が設置してあり、維持管理などダムの管理用に使う電力をまかなっている。水道用水などのために実施する放水時に、放水口に設置した設備で発電する。1ダム平均で年間600万kW時発電しており、年間150万kWをダム管理用電力として使用し、残り年間450万kWを売電している。
   未利用クリーンエネルギーに対する注目度が高くなり、小規模タービンによる小水力発電も可能な状況から、国交省は管理用の小水力発電設備の設置可能性を全直轄管理ダムで点検することにした。12年度予算概算要求に必要経費を盛り込んだ。

つづき
http://www.kensetsunews.com/article.php?article_id=A1111150100&date=2011-11-15&class=pickups