・-----SUUMOジャーナル、2011/11/13
------小水力発電ニュース------
震災による電力不足や地球温暖化の影響で、注目を集めている再生可能エネルギー。水の流れを利用して発電する水力発電もそのひとつ。ノルウェーやブラジルなど、使用電力の9割以上をまかなっている国もある、効率の良い発電方法です。
なかでも特に、ダムなどの大型施設を必要とせず、環境にも優しいのが「マイクロ水力発電機」。これは小さな川や用水路などのわずかな水流を、電力に変換できる優れもの。山地が多く水資源の豊かな日本では、数万箇所で導入が可能といわれています。
しかし、農業用水路や工場排水を利用したものは普及しつつありますが、まだまだ一般家庭が導入するケースは稀。では、いったい何が妨げになっているのでしょうか? そんな疑問をマイクロ水力発電機を販売する株式会社イズミの泉社長にぶつけてみました。
「地形によって水の流れが違うため、発電機も色々なタイプが必要になるんです。立地条件と発電機の相性が悪く、導入を断念せざるを得ないケースが多々あります。さらに、河川の使用許可を取るなど、設置の手続きが面倒なのも理由です。しかしこれらの問題が解決すれば、これから一般の家庭にもマイクロ水力発電が普及する可能性は大きいと思いますよ」
水が流れ落ちる1.5メートル以上の落差か、豊富な水量があれば、現行のマイクロ水力発電機でも発電は可能と語る泉社長。風力や太陽光とは違い、24時間連続で発電可能というのが大きなメリットなんだそう。
「1時間に0.5キロワット発電すれば、バッテリーに1日12キロワットの蓄電が可能です。一般家庭の1日の平均使用電力は10キロワット程度なので、・・・・
つづき
http://sumai.nikkei.co.jp/edit/suumo/column/detail/MMSUs6000015112011/