------小水力発電ニュース------
徳島県は11月にも、県中東部にある佐那河内村で、水力発電に利用されていた水路を活用した小水力発電の実証実験を始める。発電した電気は近くのキャンプ場 の街路灯の電源や、電動アシスト自転車の充電用などに使う。さらに非常用電源や農業、電力会社への売電の可能性など様々な活用方法についても検討し、今後 の小水力発電普及のモデルにする考えだ。
実証実験は佐那河内村山間部のため池から低地に向かう水路の落差約60メートルを利用する。出力5キロワットの発電機を2基設置し10キロワットを発電する。
これを新たに設置する送電線で、近くにある県立佐那河内いきものふれあいの里キャンプ場に送る。総費用は2200万円。
電気はキャンプ場の街路灯や管理棟の内部照明に使う。キャンプ場にクリーンエネルギーの啓発活動の拠点になる「エコみらいハウス」を建設。 発電量や使用電力が一目で分かるパネルを設置するほか、電気自動車、電動アシスト自転車の充電設備を置く。年間供給電力量は一般家庭で約15戸分に相当す るという。
今回、実験に使う水路は現在、農業用などに利用されているが、1922年から73年まで稼働していた旧府能発電所の発電用の水路だった。
現在は村有地になっている。県が昨年10月から11月にかけて実施した発電テストでは「流量は十分あり、流量の制御も可能」(環境首都課)だという。
つづき
http://www.nikkei.com/news/local/article/g=96958A9C93819890E3EBE2E3EB8DE0E2E3E2E0E2E3E39E93E2E2E2E2