------小水力発電ニュース------
農業用水を利用した小水力発電施設 が建設される島ノ瀬ダム=県提供 |
小水力発電は、河川や農業、工業用水などの小さな水流を利用した1万キロ・ワット以下の発電の総称。新宮市が、農業用水を用いた282キロ・ワットの発電施設を同市高田に整備し、1999年から運用している。
島ノ瀬ダムは91年、南部川上流に完成。総貯水量は307万立方メートルで、同町や田辺市のウメ、ミカン農家約1500戸が灌漑(かんがい)や消 毒用水として利用している。水は川から5か所のポンプ場に引き上げ、各農家に送っており、年間約2500万円の電気代がかかるという。
県は、農家の電気代の負担軽減に加え、二酸化炭素削減効果のある自然エネルギーを活用しようと、2010年度から事業を開始。13年度までの3か 年で事業費計1億4000万円をかけて完成させる。農家支援を目的とした農林水産省の補助事業で、費用は国が2分の1、残りを県、田辺市、みなべ町などが 負担する。
今月中に建設業者を選定し、秋以降に着工。ダムの放流口に発電施設を設け、落差28メートルの水流を利用して発電する。年間発電量は75万キロ・ワット時で、一般家庭180世帯分の消費電力をまかなえるという。
つづき
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/wakayama/news/20110812-OYT8T01061.htm