・-----日経産業新聞、2011/07/20
------小水力発電ニュース------
現地で生産合弁も検討
新エネルギーベンチャーのシーベルインターナショナル(東京・千代田、海野裕二社長)は小型水力発電機でインドに進出する。まず出力10~20キロワット程度の設備を輸出する。北部のパンジャブ州などで現地の自治体や電力会社に無電化地域の独立電源として売り込む。 2012年度以降には現地生産に乗り出し、13年度末までに100カ所での導入をめざす。
NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の補助金も活用し、今年度中に2~3カ所で発電設備の実証試験をする。それぞれ出力10~15キロワットの設備を稼働させる。パンジャブ州や南東部のオリッサ 州などが候補地に挙がっており、火力発電所などの放水路に設置する計画だ。設備の導入費は1カ所あたり2000万~3000万円程度とみられる。
同社の小型水力発電機は落差を利用してタービンを回す通常タイプと異なり、流水のエネルギーを活用する。そのため平たんな放水路や農業用水路にも設置できる。
現地のプラント会社と合弁で発電機を生産することも検討中で、提携先の選定を進めている。商用機の出力は10~20キロワット程度になる見通しで、現地生 産により発電機の製造コストを1台あたり500万~1000万円程度に引き下げたい考えだ。発電事業を担う特別目的会社(SPC)の発足も視野に入れる。
(上記日経産業新聞より抜粋)