------小水力発電ニュース------
小水力発電施設の設置を予定している 宇都宮市内の農業用水路 |
原子力発電所事故を受けて再生可能エネルギーが注目を集める中、県は28日、農業用水路やバイオマス(生物由来の資源)など農山村地域に眠っている 豊富な再生可能エネルギーの活用を検討する研究会を設立し、初会合を開いた。5年間で実証実験を進め、農村に電気自動車の充電設備を作る構想実現のほか、 設備の低コスト化や発電・蓄電・充電の連携方式も検討していく。
研究会は、県や宇都宮大、企業、農業団体などが参加する「県スマートビレッジモデル研究会」。県が推進するエコカー普及事業に関連し、中山間地域での再生可能エネルギーの利用について研究する。
具体的には、傾斜のある農業用水路での小水力発電や冬場の長い日照時間を生かした太陽光発電、山林のバイオマスなど、本県ならではの未利用エネル ギーに着目し、電気自動車の充電設備や農業用ハウスの熱源などへの利用を調査・検討する。構成メンバーには小水力発電や蓄充電施設製造企業、電気自動車の 日産自動車が含まれ、オブザーバーとして東京電力も名前を連ねる。
2011年度は、宇都宮市竹下町の鬼怒川左岸近くの農業用水路(幅1・8メートル、有効落差0・68メートル)に約3キロ・ワットが発電できる水車を設置し、データ採取など実証実験を行う。計画では、7~9月に蓄充電施設を設計し、12月までに製造。来年1月に小水力発電と共に現地に設置し、発電量や充電効率などを調査。電気自動車を導入し、実際に充電や走行させる。
つづき
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/news/20110628-OYT8T01334.htm