2013年7月5日金曜日

農業用水で発電の実証実験 山口県

・-----中国新聞、2013/07/05

------小水力発電ニュース------
 山口県は、農業用水を使った小水力発電の実証実験を田布施町など県内2カ所で始める。国の固定価格買い取り制度を背景に、農業の再生強化に向けた新たな事業の可能性を探る。
 田布施町では黒杭川上流の小行司地区の水路に最大出力1キロワット程度の水車を設置。水路の段差を活用して24時間発電して電力を供給する。県 は、民家1戸の屋根に最大出力5キロワットの太陽光パネルを設置した場合と同程度の電力が得られると見込む。残る1カ所は場所は未定という。
 固定価格買い取り制度は、小水力発電で発電した電力の買い取り価格を規模に応じて1キロワット時当たり30・45~35・70円と設定。中国電力が20年間同額で買い取る。
 県内では柳井市や田布施町など6市町と13土地改良区が「県農業用水小水力発電推進協議会」を設置し、農業用水を活用した小水力発電の事業化を検討していた。
 採算面の課題も大きかったが、県が本年度の当初予算に実証実験経費として約700万円を計上した。事業は3年計画で同協議会に委託する。

転載元
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201307050010.html