2013年7月12日金曜日

第40回 ゼンマイで駆動する小型水力発電装置 [東洋ゼンマイ]

・-----J-Net21、2013/07/11

------小水力発電ニュース------
ゼンマイで発電するユニークな装置がある。東洋ゼンマイ(富山県黒部市)が開発したゼンマイで駆動する小型水力発電装置だ。
 このゼンマイ式小型水力発電装置は、わずかな水流でゼンマイを巻き、巻き取ったゼンマを解放する時の力で発電機を回す。2007年に開発を始め、2011年秋に完成させた同社の長谷川光一社長はその意図を語る。
 「ゼンマイの特徴は、弱いエネルギーでもゼンマイを巻き取ることで蓄積すれば、解放時には大きなエネルギーを得られることです。つまり小さなエネルギーを大きなエネルギーに変換できるわけです。それを水力発電に応用できないかと考えました」 わずかな河川の水流(毎分100リットル以上)でゼンマイを巻き、巻き取ったゼンマイを解放する時の力を利用して発電機を動かす。まさに小(わずかな水流)から大(ゼンマイの解放時の力)へ変換させたエネルギーを利用する水力発電だ。

ゼンマイで継続的に発電する仕組み

ゼンマイ式小型水力発電装置の構成は、写真1のようにらせん型の水車とゼンマイおよび発電機からなる。発電の仕組みは以下のようだ。
写真1 ゼンマイの駆動力で発電するゼンマイ式小型水力発電装置
写真1 ゼンマイの駆動力で発電するゼンマイ式小型水力発電装置
河川の水流でFRP製のらせん水車(直径300mm、長さ約1m)を回転させてゼンマイを巻き、巻き取ったゼンマイを解放する時に出す力(トルク)で発電機を動かす・・・

つづき
http://j-net21.smrj.go.jp/develop/energy/company/2013071101.html