2010年3月29日月曜日

大分発!小水力発電

大分発!小水力発電-----OBS大分放送、3/29




大分県は、温泉熱などの地熱を家庭や企業などでエネルギーとして活用する、いわゆる自然エネルギーの自給率が全国一位であると千葉大学が試算しました。
先日、田園地帯が広がる竹田市大字米納の道の駅竹田の裏手にある城原井路土地改良区の農業用水路に流れる水を活用して発電させる実証試験が行われ、小水力発電に成功しました。

大分発!小水力発電
落差はおよそ9メートル。落差と流量を利用して水路から取水した水を高速回転する水車の発電機へ。発電した電力は送電線で道の駅竹田のすぐ近くでのイチゴを栽培する農業用ハウスへ送ります。
最大出力は1時間当たり25キロワット。周囲の保安灯や農業用ハウスのファンや暖房用の電気を賄います。余った電力は九州電力に売電します。
大分発!小水力発電まさに低コスト・高効率の新エネルギー!全国で大分県・岩手県・石川県の3つの県が全国に先駆けて、農林水産省の補助事業として、この実証実験にこぎつけました。
地元の城原井路土地改良区の本田正明理事長は「農業が低迷する中、ハウス栽培のコスト削減だけでなく売電できることは嬉しいです。地域の活性化となれば。」と小水力発電の効果に大きな期待を寄せています。
この小水力発電設備は発電機の設計・製作・設置、電気設備の設計・施工、土木工事などすべてを県内の企業5社で建設しました。
大分発!小水力発電その中で、水車発電機を設計した(有)ターボブレードの林正基社長は「年間の水量が大きく変動しても水槽の水面を一定に保つことができる優秀な水力タービンが設計できました。年間を通じて安定した発電量が供給できます。県内の企業だけで建設できる体制が整い、大分発の新エネルギー発電ができることが実証できました。この体制で今後、蒸気・廃熱による発電などを九州全域にも広く手がけていきたいです。」と大分発!新エネルギーの新技術を発信した手応えを感じていました。
建設費用などをクリアすれば、中山間地域の活性化、何よりも温室効果ガスを削減する低炭素社会を実現する大きな一歩となりますね!


------小水力発電ニュース------